フランスでのパティシエ修行から一時帰国した主人公、 結城暁人(ゆうきあきと)は、ふと、自分がパティシエを目指すきっかけを作ってくれた洋菓子店『十月桜(じゅうがつざくら)』を思い出し、十数年振りに足を運ぶことにする。小さいが可愛らしい店構えに、甘く優しい香りに包まれた店内。一口食べれば誰もが笑顔になるケーキの数々。 暁人はそんな思い出のケーキ店を思い浮かべながら『十月桜』に到着する。暁人「なっ! う、うそ……だろ?」そこには、外観はボロボロで、休業中との看板が下げられた、人気の無いお店『十月桜』の姿があった。愕然としながらも『十月桜』で話を聞くと、前の店主でもあったパティシエが亡くなってしまい、今はその娘姉妹が切り盛りしているが、赤字続きで経営は悪化。『十月桜』は閉店する予定だと言う。思い出がいっぱい詰まった、パティシエになるきっかけをくれたお店『十月桜』が消えてしまう。自分はただ見ているだけしか出来ないのか?暁人「いいや、そんなことはさせない!」奮い立つ暁人は洋菓子店を救うため、姉妹に協力を申し出ることに。『何事にも捕らわれず、桜は二度咲く』そんな亡くなった店主の想いが込められた姉妹の洋菓子店『十月桜』は、もう一度、返り咲くことが出来るのだろうか?

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